ドルコスト平均法を使ってリスク分散しながら子どものお年玉を運用する方法

子どものお年玉ってどうしていますか?

子ども用の銀行口座をつくってそこに貯金している、という方も多いのではないでしょうか。

今回は、子どものお年玉を銀行で寝かせておくのはもったいないと感じる方に向けて、どのように運用していけばよいのかお話していきます。

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法は、定額購入方法とも言われ、株式や投資信託などの金融商品を定期的に定額購入し続ける方法のことです。

例えば、毎月1日に1万円ずつ投資信託を購入する、といった投資の手法です。

ドルコスト平均法を活用するメリットとしては、株や投資信託の価格変動に対するリスクを抑えることができます。

「定額」で購入するところがミソで、価格が高いときには少量しか買えず、価格が安いときにはたくさん購入できるのです。

毎月1万円購入するケースだと、株や投資信託の価格が100円のときは100株買える(100×100=1万円)のに対して、価格が125円になると80株しか買えない(125×80=1万円)、といった形です。

安いときにたくさん購入しておけば、値上がりしたときのメリットをたくさん受けられる上に、高値掴みのリスクを抑えることができるんです。

長期間続けることで限りなくリスクを抑えられる

ドルコスト平均法で投資成績がマイナスになってしまう場合はどんなときかというと、下落が続く相場のときと投資期間が短いときの2点です。

つまり裏を返せば、右肩上がりの投資商品に対して長期間ドルコスト平均法で積立投資すれば、マイナスになることはないのです。

ではそんな都合の良い投資商品があるのでしょうか?

あるんです。S&P500というアメリカの指数は、過去100年もの間、上昇し続けた銘柄なんです。
(だからといって、今後も上昇し続けるとは限らないので、あくまで投資は自己判断でお願いします。)

この100年の歴史が証明するように、S&P500に連動する銘柄に、ドルコスト平均法で長期に渡って投資することで、誰でも勝てる資産運用ができるのです。

では、長期とは何年くらいを指すのでしょうか?

S&P500は過去の歴史の中で、どの15年間を切り取っても必ずプラスになっているという事実があります。

今後も同様の相場が続くとしたら、最低15年間投資を続けることで、限りなくリスクを抑えることができるのです。

15年間なんて長い間待ち切れない、と思う方もいるかもしれませんが、そのときに活用したいのが、子どものお年玉貯金の口座。

子どもが5歳のときに始めたとすると、15年で20歳。成人になったときにお年玉の口座の残高はどのくらいになっているでしょうか?

毎月2500円積み立てるとして、年間3万円をS&P500に投資するとします。

S&P500の過去の年平均成長率は約9%なので、切りよく10%で計算します。

15年間積み立てを続けると、元金45万円に対して結果100万円にもなるんです。

またその100万円を追加で積み立てることなく40年間(60歳まで)寝かせておくとなんと
4,400万円にもなるんです。

もう老後2千万円問題とか関係ないほどにまで資産が膨らんでいますね。

どの金融商品を選ぶのか

S&P500に長期投資をするといいことはわかりましたが、実際にどの金融商品を購入すればよいのでしょうか?

S&P500に連動する投資商品はいくつかあって、代表的なのが

  • eMAXISslim米国株式(S&P500)
  • SBI・V・S&P500

の2銘柄で、どちらも投資信託です。

なぜこれらがよいのかというと、圧倒的な手数料の安さです。

eMAXISslimは手数料(信託報酬)0.0968%、SBI・Vは0.0938%となっています。

強いて言うならSBI・Vの方が手数料が安いので、こちらの方がオススメですが、eMAXISslimでも十分手数料は安く抑えられます。

お持ちの証券口座が、SBI証券やマネックス証券ならSBI・Vを、楽天証券ならeMAXISslimを購入することができます。

我が家のお年玉の運用設定

さいごに、我が家のお年玉口座の設定を紹介します。

SBI・V・S&P500を毎日500円、eMAXISslim米国株式(S&P500)を毎日100円の、合計600円積み立て設定しています。

毎日600円なので、1ヶ月約12,000円、年間14万4,000円の積み立て設定です。

約1年前に始めて、累計投資額が142,400円、評価損益+13,776円となっていて、

プラス9.7%の運用率となっています。

先ほど例として出した10%にかなり近い数値が出てきましたね。

運用を始めてまだ1年しか経っていませんが、これを続けることで10%ずつ資産が大きくなっていくと思うとなんだかワクワクしますね。

子どもが60歳になるころには4,000万円の資産になっているといいですね。

 

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