【投資をする前にまず知っておくこと】株式投資におけるリスクの考え方

こんにちは。

今日は株式投資におけるリスクについて考えていきましょう。

投資初心者は、投資する際に理想的なリターンばかり想像して、リスクの許容範囲を遥かに超えてしまうことがあります。

本記事では、リスクとリターンの考え方について詳しく解説します。

リスクとリターンの関係

リスクとリターンは、投資において密接に関連しています。

一般的に、高いリターンを追求するためには、高いリスクを取る必要があります。

これは、投資においてはリスクとリターンがトレードオフの関係にあることを意味します。

つまり、リスクを減らすとリターンも低くなり、リターンを上げるためにはリスクを増やす必要があるということです。

投資初心者がやりがちな失敗として、早くお金持ちになりたいと焦るばかりにリターンにばかり目が行き、知らないうちに膨大なリスクをとっているということ。

それだけならまだしも、それほど大きなリスクを犯しているということにすら気づかないのが投資初心者の特徴です。

リスクとリターンの計算方法

リスクの考え方は2軸で考えると良いでしょう。

  1. この投資で失敗した時に失う資金
  2. この投資に費やす時間

つまり、早くお金持ちになりたいと考える人は1. 資金のリスクを大きく取りすぎていることになります。

その代わり、この投資活動によって失う時間(2. 時間のリスク)については微小だと言えます。

逆に30年40年かけてコツコツ積立投資する人にとっては、1. 資金のリスクについてはそれほど大きいものではない代わりに、2. の費やす時間は膨大であると言えます。

長期のインデックス投資が損しないと言われているのは、資金的には損しないが、そのために払う時間の代償は計り知れないというものになります。

したがって、リスクとリターンを計算する際には、最悪失っても良い資金と時間のバランスを鑑みて、何年後にどれだけの資産を形成したいのか、という目標から逆算した上でどこまでリスクが許容できるのか、と考える必要があります。

インデックス投資におけるリターンの相場感

インデックス投資は、市場全体のパフォーマンスに連動する投資戦略であり、リターンの適正な範囲や相場感を理解することが重要です。ここでは、インデックス投資におけるリターンの適正な範囲と相場感について考察してみましょう。

まず、インデックス投資のリターンは、市場全体のパフォーマンスに従います。

つまり、インデックス投資家は市場の平均的なリターンを狙うことになります。

したがって、一般的な株式市場の長期的な平均リターンは、年率約5〜10%とされています。この範囲内でのリターンを目指すことがインデックス投資の主な目標の一つです。

しかしながら、市場の状況や経済の変化によってリターンは大きく変動します。

例えば、景気拡大期にはリターンが上昇し、景気後退期には下落する傾向があります。

また、特定のセクターや地域において好調な成績が出る場合もあります。これらの変動により、リターンの適正な範囲は幅広く変動します。

つまり、その年によって20%や30%上下することもある一方で、15年や20年といった長期目線で見た時には、年率5〜10%に落ち着きます。

リスクを取ることの重要性

投資活動においてリスクを取ることは、資産形成や資産の増加を目指す上で非常に重要です。

リスクを取ることは、将来的なリターンを最大化し資産の成長を促進する手段の一つです。裏を返せば、リスクを取らなければリターンも得ることができません。

虎穴に入らずんば虎子を得ず、ですね。

またリスクを取ることで成長の機会にも繋がります。

身銭を切って投資することによって、投資先の国や企業の業績が気になったり、経済の動向についての情報を調べるきっかけになります。

新興市場や成長産業への投資、革新的な企業への投資など、リスクの高い投資先に資金を投入することで、将来的な成長や収益の可能性を拡大することができます。リスクを取ることで、市場の新たなトレンドや機会に敏感に対応し、資産の成長を促進することができます。

まとめ

リスクとリターンは投資において密接に関連しており、リスクを減らすとリターンも低くなり、リターンを上げるためにはリスクを増やす必要があります。

リスクとリターンを考える際には資金と時間の両面から許容可能なリスク範囲を定める必要があり、投資目標によって判断基準が異なります。機関投資家と異なり、個人投資家は時間を味方につけることができる、とも言え時間を犠牲にすることによって資金面でリターンを得やすいとも言えるでしょう。